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2012-01-18

追憶 廃城~

その日も私は尾張の廃城の周りをうろうろしていた。なんとかして廃城を攻略したかった。

思案にくれながら歩いていると急に見知らぬ人から対話が来た。今思えば、あれが始めての対話だった。

恥ずかしい話だが、私は対話の主を探すため周りをきょろきょろと見回したのだが・・当然、誰もいない・・・

数分して初めて、対話の主は近くにいないことに気づいた。対話の内容は一緒に廃城を攻略しませんか?という内容だった。

私は狂喜した。

いそいで返事をしようと思ったのだが・・・返事の仕方がわからなかった・・・

数分間、思考錯誤してようやく対話を返すことができた。(履歴から知人登録して対話する事に成功したのだ)

対話が着てから10分近く経っていたと思うが、対話の主は快く迎えいれてくれた。



集合場所の尾張の茶屋前にいくと対話の主らしき巫女がお辞儀をしてきた。

お辞儀を返そうとあたふたしていると勧誘されたのでお辞儀を返す事ができなかったのだが・・・

驚くべき事に対話の主はレベル65でほかにも65の侍と鍛冶の方がいた。

廃城攻略の対象者は私を含め4人、薬師と鍛冶と私の他に忍者がもう一人。

私で最後だったみたいで、揃ったので出発する事になった。



尾張の廃城前につくと党首の巫女さんがなにやら見知らぬ唄を唄いだし、気が付けば私を含む党員全員の姿が半透明になっているではないか・・・

彼女はどうやら「真実の唄」と「神隠しの唄」を唄ってくれたらしく、これで敵にみつからないらしい。

半信半疑の私を置いて、皆は廃城の中に入っていった、私も慌てて後を追った・・・

驚くべきことに敵が襲ってこない、まさかこの様な手段があろうとは・・・前回の苦労は何だったのだ・・・

呆然と後ろをついていくと尾張の廃城の主、斯波義銀(シバヨシカネ) の姿が見えた。

今でこそ、廃城の主は1体構成だが、当時はレベル35の7体構成。

私にとって初めての7対7の戦闘だったのだが・・・戦闘はあっけなく終わった・・・

65の鍛冶さんが敵の攻撃をすべて受け付け、65の侍さんが1体ずつ敵を切り裂いていった・・・私の出番は無かった・・



残りの2つの廃城も結果は同じだった、順番は美濃>越前と行ったと思う。

道中で色々な話を聞いたが、私の知らない事、理解できない事が多かった。

戦闘で活躍できなかった事よりも、自分の無知を恥じた・・世界にはまだまだ私の知らない事が多すぎる・・・



3つの廃城を攻略し終わり、帰る道中で65の侍さんが「お守り」をくれた。生命240に腕力6がついているどこにでもある「お守り」・・・

そのお守りはぼろぼろになって使えなくなってしまったが、今でも私の袋に入っている・・

彼らと行動を共にして、自分もいつか彼らのようになりたいと思った。

能力的な強さに憧れたのではなく、初心者に対する優しい心遣いの姿勢に憧れたのだ。

その後、彼らの姿を見かけることは無かったが、私が彼らの後ろ姿を忘れる事も無かった・・・








                                                  六郎



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Author:東条見聞録
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 萌黄織田家所属
  東条静華(軍)
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